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ロンドンで暮らしているとよく感じるところですが、日本は本当に雨が多い国です。イギリスにしても他のヨーロッパ各国にしても、日本に比べれば雨がはるかに少ない。降ることは降るけれど、日本のように熱帯的な強い雨が降ることは稀です。しかも、日本には梅雨があり、その梅雨の末期には、猛烈な集中豪雨もやって来る。秋には台風がいくらも来る。だから、屋根の傾斜がない家というのは、どう造っても日本向きではありませんでした。昔の日本家屋のように屋根に軒があれば、雨は降り込まないけれど、陸屋根だから、軒などありません。
まして、レンガを積んだだけの家で、防水工事も発達していないから、当時は、本当にひどい雨漏りだったと思います。しかも窓の造りもいけなかった。私がロンドンに住んでいたときも、引き戸ではなく、ダブルハングという引き上げ窓でしたが、ウォーターズが造ったのも、同じようなタイプの窓だったはずです。この窓は(私もロンドンで実際に経験がありますが)、強力な雨が当たると水が入ってきます。
雨水が下に流れるように、窓枠にはすこし傾斜が付けてありますが、雨が隙間から漏ってきたりして、室内の壁まで濡れてしまうのです。それから、風通しが悪かった。西洋の家というのは日本と逆で「冬をむね」として造ってあるから、部屋の一方の側にしか窓がありません。反対側には廊下に続くドアがあるという構造になっています。従って風はほとんど通りません。日本の夏で風通しが悪く、冷房もなければどれほど居心地が悪かったでしょうか。とくに、レンガ屋敷の商店は、部屋のなかに商品を置いて妨おくと、みんな湿気で蒸れて、カビだらけになって悲惨でした。
ピークになると何万円も高くなる引越し費用だから、少しでも安くできる時期を選びたいですね。数日時期をずらすだけでもかなりの金額の違いが出てくるものですよ。
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もし火事で焼けても、外壁だけは焼け残るから、木で内装を造り直すと元通りに復元することもできます。だから、家の甲に住んでいる感覚は、かなり木造に近いものがあって、独特の安心感があります。けれども、コンクリートの家では、そういった気持ちよさや安心感といったものは得られないに違いない。
そこには、木造建築のような雰囲気がないので、だんだんと気が滅入ってくるかもしれない。しかもコンクリートはなかなか乾かないので、家を建ててから少なくとも半年から一年は甲のものが湿気ってかびたりもする。本を保存しておくとなると、除湿器を運転しておくか、当面は窓を頻繁に開けて風通しをよくしなければならないなんてことにもなります。